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PicoManagerユーザーガイド

802.11k(近隣レポート)を手動で設定する

標準化されたIEEE 802.11kの機能により、Wi-Fi接続端末のローミング時間をより短くすることが可能です。

近隣ノード生成方式が自動の場合、各ノードが近隣にあるノードを推測し、Wi-Fi接続端末にその情報を提供します。

デフォルトは自動が選択されます。(PCWL-0530Eでは手動のみがサポートされています。)

近隣ノード生成方式を手動にすることにより、近隣ノードを柔軟に変更することが可能です。

指定された近隣ノードから、PCWLは近隣レポートを作成し、Wi-Fi接続端末へ配布します。

 

前提条件

近隣ノードを手動で設定する場合の制限事項となります。

  • PCWLシリーズのサポート状況について

    • PCWL-04xx:ファームウェアバージョン2.13.0以降

    • PCWL-05xx:ファームウェアバージョン1.3.0以降

    • PCWL-0530E:ファームウェアバージョン1.3.0以降

      • 自動生成の機能はサポートされていません。手動での設定が必要となります。

  • 手動で設定可能なノードは1~5個となります。

  • PicoManager®ライセンスが無効なノードについて、設定中のものは表示されますが、選択解除のみ可能となります。

  • PCWL-04xxシリーズは、5GHz帯のみ802.11kの機能がサポートされています。

  • MACアドレスを入力して、近隣ノードを設定する際に、以下の場合は入力できません。

    • 自ノードのMACアドレスが入力された場合

    • 選択済みノードのMACアドレスが入力された場合

    • PicoManager®ライセンス無効のノードのMACアドレスが入力された場合

    • PCWLシリーズでないデバイスのMACアドレスが入力された場合

    • 未対応のファームウェアで稼働しているノードのMACアドレスが入力された場合

    • デバイス種類が異なり、相互運用できないノードのMACアドレスが入力された場合

      • PCWL-04xxシリーズと他シリーズは互換性がありません。

    • 入力されたMACアドレスの形式が正しくない場合

  • 近隣ノードを手動設定後、近隣レポートが作成されるまでに、数十秒から数百秒かかります。その間は意図しない近隣レポートが表示されることがあります。

    • PCWL-04xxシリーズ:約200秒

    • 他シリーズ:約10秒

ノード設定画面から802.11k(近隣レポート)の手動設定を行う

ノード設定画面を開きます。

本機能が存在するタブを開きます。(PCWL-04xxシリーズは5GHz APタブ、他シリーズは共通設定APタブ)

802.11k(近隣レポート)のトグルをON(image-20240806-015558.png )にします。

近隣ノード生成方式について、手動を選択(image-20240806-015731.png )します。

近隣ノードリストボタン(image-20240806-015812.png )をクリックし、近隣ノードリスト編集モーダルを表示します。

image-20241115-023934.png
ノード設定:近隣ノードリスト編集ダイアログ

PicoManager®管理下にあるノードの一覧が表示されます。自動で検出された管理外のノードは、(PicoManager未登録)として表示されます。

自動で検出されたノードが選択された状態となります。

ここで表示されたノードの一覧は、フィルタおよびソートが可能です。

SSID名による絞り込みと、同一マップまたは同一バックホールの組み合わせにより、絞り込みが可能となります。

また、(PicoManagerライセンス無効)および(PicoManager未登録)のノードは、ソートしても一覧の末尾に表示されます。

 

一覧に存在しない(PicoManager®管理外の)ノードについては、MACアドレスを指定することにより、設定が可能です。

この場合、一覧の末尾に追加されます。

 

対象ノードの指定ができましたら、保存ボタンをクリックしてモーダル画面を終了します。

最後に、ノード設定画面の保存ボタンをクリックして、設定を反映します。

ノードマップ画面から802.11k(近隣レポート)の手動設定を行う

ノードマップ画面を開きます。

設定対象となるノードを選択後、近隣ノードボタン(image-20240806-042942.png )をクリックし、近隣ノード状況モーダルを表示します。

近隣ノード設定タブから、802.11k(近隣レポート)のトグルをON(image-20240806-015558.png )にします。

近隣ノード生成方式について、手動を選択(image-20240806-015731.png )します。

 

PicoManager®管理下にあるノードの一覧が表示されます。自動で検出された管理外のノードは、(PicoManager未登録)として表示されます。

自動で検出されたノードが選択された状態となります。

image-20241115-023716.png
ノードマップ:近隣ノード状況 近隣ノード設定

ここで表示されたノードの一覧は、フィルタおよびソートが可能です。

SSID名による絞り込みと、同一マップまたは同一バックホールの組み合わせにより、絞り込みが可能となります。

また、(PicoManagerライセンス無効)および(PicoManager未登録)のノードは、ソートしても一覧の末尾に表示されます。

 

一覧に存在しない(PicoManager®管理外の)ノードについては、MACアドレスを指定することにより、設定が可能です。

この場合、一覧の末尾に追加されます。

 

対象ノードの指定ができましたら、保存ボタンをクリックして、設定を反映します。

 

設定した近隣ノードから意図した近隣レポートが作成されているかどうかは、以下のページを参考に確認できます。

https://picocela.atlassian.net/wiki/x/EQBNHQ

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